二月に読んだ本の中からおススメ②

と思ったけど、二月は「ひぐらしのなく頃に解」というゲーム(?)にかなり時間をとられて、そんなに本を読んでいない。森見登美彦とか米澤穂信を少し読んだけど、人様におススメできるか判断できるほど読んでいない気がする。

 それで最近は、三月に出る本で東浩紀の「動物化するポストモダン2」というのがあるのだけど、それをさらに楽しく(?)読むために、「EVER17」というゲームをプレイし始めた。

 東浩紀は、大学1年の時の「現代アート概説」という講義で教授だか助教授の人が「動物化するポストモダン」を紹介していたのをなぜか気になって読んだのだけど、それがとても面白くて引き込まれてしまった。本当に「なぜか」読んでしまったのだ。今考えてもそのときのことはあまり思い出せない。
 それまで小説は読むことはあっても評論なんて高校の国語以外で読んだことがなかった僕には、ほとんどちんぷんかんぷんだったのだけど、「評論」というものの「何かありそうな感じ」とか「かっこいいかんじ」みたいなものを感じて、「ニューアカブーム一人ゼロ年代版」みたいな感じで、「ニューアカ」と違うのは自分の通っている大学にはそういったものを読む人は誰もいなくて、情報交換もできないし、夜が更けるまで語り合うということもなかった。(その後、違う大学に行った友達で話せるやつと「再会」したのは本当に幸運だった。)その手の専門的な講義もなくて(なんせ「現代アート概説」でフォローしているような状況なのだから!)、孤独でつらい道を歩き出した。面白いんだけど難しくてそんなにたくさんは読めないし、思想とか社会学的な情報はまったく得ることのできない大学だったので、東浩紀を起源として、批評されている作品や、言及されている思想家の本を読んだりしている。

東浩紀を起源とする樹形図を描いたら面白そうだなと、いまふと思ったけど、めんどくさそうだな。
冷静に考えると「樹」なんてものにならずに「鍬形図」みたいになりそうな気がする。