悦び

旅先でおいしい蕎麦を食べた。「おいしい」なんて言葉は,真冬にオートマチックに口をつく「寒い」と同じぐらい普段意識せずにぱっぱぱっぱと使っていて、味の内容には関係なく「うまい」「おいしい」で済ませてしまっていて、じつはそんなにおいしくなくても反射的に「おいしい」と思うこともある。
その「おいしい」蕎麦を食べて思ったのはそんなことで、それくらい僕の中で決定的に違う蕎麦だった。