大岡昇平「野火」を読んだ。

野火(のび) (新潮文庫)

野火(のび) (新潮文庫)

最近「よんだ」を変換すると「呼んだ」が一番上に出てきて面倒くさいです。最後の50ページくらいの緊張感というか、不快感というか、読んだときに高揚感を感じるんだけど全然気持ちよくはないみたいな気持ちになる度合いがすごい。コレは主観だけど、明らかにこの本を読んだから感じた気持ち悪さだ。最後は幾分読者を安心させるような終わり方をして、妙にまあるくおさまっているみたいで落ち着かなかった。巻末の吉田健一の解説が良すぎると思った。