読書

最近、伊坂幸太郎の本をたくさん読んでいる。面白いので読んでいるのだが、何故面白いのかは良く分かっていない。へんなことがよく起こる。主人公が死神だったり、世界が滅びる3年前だったり、推理小説みたいなものよりは、そういう変なものが好きみたいな…

渡辺玄英「破れた世界と啼くカナリア」を読む。

破れた世界と啼くカナリア作者: 渡辺玄英出版社/メーカー: 思潮社発売日: 2011/11メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (3件) を見る渡辺玄英氏の新作詩集。渡辺氏の詩は読みやすい。平易な日本語で書かれている。たまに括弧の独特な表現があ…

ほくは友達がすくないではない

ぼくは落ち着きがない (光文社文庫)作者: 長嶋有出版社/メーカー: 光文社発売日: 2011/05/12メディア: 文庫 クリック: 18回この商品を含むブログ (89件) を見る長嶋有の「ぼくは落ち着きがない」を読んだ。さすが長嶋有というべき設定の数々。図書部というの…

2010年良かった小説(2010年発売の、ということではない)

(読書禄を眺めて、内容の思い出せないものは除外して、その中で特に印象に残っているものです。ですので後半に呼んだものが多いです)福永信「星座から見た地球」星座から見た地球作者: 福永信出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/06/01メディア: 単行本 …

長嶋有「夕子ちゃんの近道」を読んだ

夕子ちゃんの近道 (講談社文庫)作者: 長嶋有出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/04/15メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 28回この商品を含むブログ (60件) を見るいよいよ長嶋有づいてきた。この嵌り方は4年前に保坂和志に怒嵌りしたときに似ている。経過…

ブルボン小林「ゲームホニャララ」を読む

ゲームホニャララ作者: ブルボン小林出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2009/09/12メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 59回この商品を含むブログ (33件) を見るこの本と前回書いたジュ・ゲーム〜を読んでゲームを3本買った。やる…

ブルボン小林「ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ」をよんだ。

ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ (ちくま文庫)作者: ブルボン小林出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/09/09メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 53回この商品を含むブログ (38件) を見るブルボン小林は小説家の長嶋有で、長嶋有の小説では「ねたあとに…

道尾秀介「向日葵の咲かない夏」を読む。

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)作者: 道尾秀介出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/07/29メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 164回この商品を含むブログ (304件) を見る今日はあちこちで告知をしまくってしまったのでここは気分を変えて本の紹介をします。…

佐々木敦「文学拡張マニュアル」を読んだ

文学拡張マニュアル ゼロ年代を超えるためのブックガイド作者: 佐々木敦出版社/メーカー: 青土社発売日: 2009/12/25メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 3人 クリック: 140回この商品を含むブログ (24件) を見る書評集。いつもどおりの安定感。以下、この…

舞城王太郎「ビッチマグネット」を読む

舞城らしい家族小説?舞城作品はディスコ探偵以来だから結構久しぶり。主人公の内面か心理か感情かよく分からないけどそういう心の動きみたいなものが描写の軸みたいにしてあって、舞城読んでる感が久しぶりなのにブランクないみたいに感じられた。舞城はす…

2007年くらいのブログを読み返してたら結構豆に読書感想書いてたので驚いた。軽い印象ばかりだけどちょっとびっくりした。最近は殆ど本を読んですらいない。

阿部和重「ピストルズ」を読んだ

ピストルズ作者: 阿部和重出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/03/24メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 167回この商品を含むブログ (109件) を見る阿部和重による神町サーガ第二弾、だけど単に第一弾であるシンセミアの続編ということにとどまらず、ニッ…

絲山秋子「エスケイプ/アブセント」を読む

エスケイプ/アブセント (新潮文庫)作者: 絲山秋子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/12/24メディア: 文庫 クリック: 17回この商品を含むブログ (32件) を見る中盤で明かされるある人物の文学的な仕掛けにうんざりさせられる。絲山秋子の面白さはもっと違…

東浩紀「クォンタム・ファミリーズ」を読んだ。

クォンタム・ファミリーズ作者: 東浩紀出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/12/18メディア: 単行本購入: 61人 クリック: 1,937回この商品を含むブログ (198件) を見る東浩紀の問題が凝縮された小説。なのかなと思った。めちゃくちゃ長いわけではないけど、…

うえお久光「紫色のクオリア」を読んだ。

紫色のクオリア (電撃文庫)作者: うえお久光,綱島志朗出版社/メーカー: アスキーメディアワークス発売日: 2009/07/10メディア: 文庫購入: 101人 クリック: 2,229回この商品を含むブログ (306件) を見るシュタインズゲートの詳しい感想文を載せているブログを…

ジョン・クロウリー「エンジン・サマー」を読んだ。

今回の旅行にはジョン・クロウリー「エンジン・サマー」を携えて行きました。なかなかに幻想的なSFでした。私たちの文明がとっくの昔に滅びた世界でのインディアン少年の話だった。エンジン・サマー (扶桑社ミステリー)作者: ジョンクロウリー,John Crowley,…

青木淳悟「四十日と四十夜のメルヘン」をよんだ

「クレーターのほとりで」という長めの短編と2編収録されていました。青木淳悟の作品を読んだことがないなら巻末の保坂和志の解説から読むといいと思った。こういう小説こそ普段本を読まない人が読んだら面白いんじゃないかと思った。四十日と四十夜のメルヘ…

ベケット「マロウンは死ぬ」を読んだ

ちょっと時間がたっちゃったけど、面白かった、気がする。マロウンは死ぬ作者: サミュエルベケット,Samuel Beckett,高橋康也出版社/メーカー: 白水社発売日: 1995/08メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (9件) を見る

毛利嘉孝「ストリートの思想」と宇野常寛の「ゼロ年代の想像力」を読んだ。

「ゼロ年代〜」についてはずっと読もうと思っていて、ようやく読むことができた。内容的には結構違うけどほぼ同じ時代(90年代〜ゼロ年代)を論じています。どちらも(少し前の)東浩紀批判の本で、きちんと乗り越えていこうとする態度がとても好きだと思っ…

伏見つかさ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」を読んだ。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫)作者: 伏見つかさ,かんざきひろ出版社/メーカー: アスキーメディアワークス発売日: 2008/08/10メディア: 文庫購入: 31人 クリック: 1,322回この商品を含むブログ (465件) を見るコミケで買った批評の本のおまけ…

佐々木敦「ニッポンの思想」を読んだ

ニッポンの思想 (講談社現代新書)作者: 佐々木敦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/07/17メディア: 新書購入: 17人 クリック: 199回この商品を含むブログ (167件) を見る佐々木敦が書いた本としては確かに異質なのかもしれないけど、とても面白かったです…

「阿部和重対談集」を再読する。

阿部和重対談集作者: 阿部和重出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/08/06メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 16回この商品を含むブログ (45件) を見る何年かぶりに再読しました。それまで小説といったら宮部みゆきか講談社ノベルスか三島賞くらい…

ロラン・バルト「明るい部屋」を読んだ。

保坂和志の「〈私〉という演算」に収録されている、猫と一緒に写っている昔の写真にとことん拘る小説がとても好きなので、そのことを知り合いに話したらこの本を薦めてくれました。とてもシンプルでよかったです。自分も未来よりは過去について気になるたち…

宮崎誉子「世界の終わり」を読んだ

世界の終わり作者: 宮崎誉子出版社/メーカー: リトルモア発売日: 2002/08メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (21件) を見る世界はまったく終わらずに続いていくんだなぁと思いました。デビュー作らしい勢いがあってよいです。福永信といい…

ゴンブローヴィッチ「フェルディドゥルケ」を読んだ。

最初から最後まで、作品の中でなにが起きているのか一切わからなかった。

丸谷才一「思考のレッスン」を読む。

思考のレッスン (文春文庫)作者: 丸谷才一出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2002/10/10メディア: 文庫購入: 15人 クリック: 243回この商品を含むブログ (68件) を見るこの手の本を面白いと感じるのは書き手の思考が文章としてあまり纏まっていなくても、ダ…

宮崎誉子「派遣ちゃん」を読んだ

派遣ちゃん作者: 宮崎誉子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/02/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (25件) を見る図書館の貸し出し期間は3週間だから、3週間に一度は行くことになるけど、たまたま借りたい本がないときもあ…

NASAはすごいよなぁ

面白い本が読みたいです。最近はなかなか時間が取れないですけど、ちょっとづつ読んでます。今はトイレで萩原朔太郎の詩集読んでます。

丸谷才一「樹影譚」を読んだ

樹影譚 (文春文庫)作者: 丸谷才一出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1991/07/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (17件) を見る始めに載っている「鈍感な少年」という短編が面白かった。祭を探して街歩くところが特に。

米澤穂信「秋期限定栗きんとん事件」を読んだ

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)作者: 米澤穂信,片山若子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2009/02/28メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 78回この商品を含むブログ (322件) を見る秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)作者:…