「氷菓」「さよなら妖精」米澤穂信

氷菓 (角川文庫)

氷菓 (角川文庫)

さよなら妖精 (創元推理文庫)

さよなら妖精 (創元推理文庫)

 先週読んだ米澤穂信の二冊。米澤穂信はとりあえず近所の図書館で借りれる分はすべて読んで、まだ読んでない他の作品を買ってもいいと思った。田舎の図書館だから、米澤穂信の本があんまりないのは仕方がないけど、「夏期限定トロピカルパフェ事件」があって「春期限定いちごタルト事件」がないってどゆことよ!(説明するとこの二冊はシリーズもので春期〜夏期という順で読むのが好ましいとされている。)
 ここ最近のあらゆる表現に現れるキャラの中で一番好みなのが、米澤の書く、明晰な探偵役の主人公よりもさらに明晰でちょっとひねくれたヒロインたちだ。ヒロイン単体というよりも、二人の会話というかそういう二人が繰り広げる日常の問答の場面が好きなのだけど。物語をある種システマチックに作り上げるその手法が好きということかもしれない。