道尾秀介「向日葵の咲かない夏」を読む。

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

今日はあちこちで告知をしまくってしまったのでここは気分を変えて本の紹介をします。
ここ四五年はめっきりミステリーを読まなくなってしまったけど(いまでも読んでいるのは米澤穂信くらいか・・・舞城は・・・もうミステリーじゃないだろうし・・・米澤穂信だって二人の距離の概算はまだ読んでない・・・)久しぶりに読んだけどこの小説はめちゃくちゃ読みやすくって、面白かった。でもこの本が面白かったのはミステリー的な謎解きの部分や伏線やどんでん返しの部分ではなくて、主人公や妹のミカや殺されてしまったのに何食わぬ顔で出てくるSくんのキャラクターの部分が面白かった。とりわけやっぱりミカというキャラクターはこの小説最大の謎であり3歳でありながら大人のような口ぶりで話し兄である主人公のピンチを救うのは大体このミカというキャラクターなんだけど・・・