亜麻仁油の害について
別に害はないです。
亜麻仁油といってもここでは油絵でつかうリンシードオイルのことです。
- 出版社/メーカー: クサカベ(Kusakabe)
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油絵を描いたことのある人にはお馴染みだと思いますが、油絵を固着させる油です。水彩等が水分の揮発で顔料がメディウムで紙にくっついて定着するのに対して、油絵の乾性油は酸化と重合によって科学的に固まります。
リンシードオイルはその固まる成分です。もうひとつよく使うテレピンというのは揮発性油で、これは水彩でいうところの水の役割です。間違ってたらすみません。
油絵の具は松田スーパーを愛用しています。
ちゃんとした比較はしたことないですが、画材屋さんで一番良くみるクサカベの一般的な絵の具より若干値は張りますが、顔料が多くて発色が良いです。もっと高い絵の具もありますが松田で十分だと思います。話がずれましたが五月の個展以来クラフト紙とぷちぷちで梱包していた雪だるまの絵を久しぶりにあけてみたら、雪だるまの肝心の白の部分になんか違和感があって、よく見たらキャンバス地の少し残ったところとの比較で結構黄変しているということが分かりました。リンシードオイルが黄変すると言うことは油絵を描いたことのある人には常識みたいなものでもちろん知ってはいましたが、自分の絵でしかもこんな短期間で、ここまでの黄変を体験するとは思いませんでした。
黄変は白(シルバーホワイト、チタニウムホワイト)をほぼそのまま使ったところに顕著で混色してあるところでは変化がわかりにくいみたいでした。白をそのまま使うということが今まではあまりなかったので多分今までも起こっていたけど気づかなかったことが、最も白を大切に描いた今回の絵で一番嫌な形で問題が顕在化してしまったということだと思います。
とはいえリンシードオイルの黄変は日光に晒せば元に戻るといわれているので、それを期待しつつ、経過を見守りたいです。