工作している時間

先日プラプラとカメラ屋さんを覗いていたら、ジャンクコーナーによく知らないカメラが転がっていた。あけると黒電話の持ち手みたいな形の凹みがあったから、ここ最近復活して話題の110フィルムを使うカメラかとおもって使って見たいと思ったけど、一応念のため店員の方に聞いたら16mmフィルムを使うカートリッジがないと使えないということであった。
しかし、調べたら絞りやシャッターはしっかりとしていて、なによりさわり心地というか握った時の感触がとても気に入ったし結構安かったので買ってしまったのだった。

買ってしまったら使いたくなるのが人情というもので、幸いフィルムのカートリッジはヤフオクで手に入れることが出来た。


フィルムは手に入っていても中身は30年以上前のフィルムで写ることは望めないので分解し、新品のフィルムをつめることになるのだけどこれが面倒なことになる。
ネットで調べるといくつかのフィルムカッターの作り方を披露されている方がいたのでまねて試作品一号を作ってみたが見事に失敗だった。

定規を切って貼ってその間に刃を仕込んでフィルムを通らせて切る仕組みの装置なのだけど、刃を接着する際に使った瞬間接着剤が刃を伝って隙間に入り込んでしまってフィルムが全然切れませんでした。

それで次は接着剤を使わない方法を考えていたら、最近使わない学研の大人の科学の付録だったステレオピンホールカメラが使えるのではないのかとひらめいた。

どうでもいいけどいいことは重なるもので、定規の幅がぴったり35mmでフィルムの通るガイドにはめる加工が容易でした。

レンズとフィルムの間の隙間には消しゴムをつめて、がっちり固定、とまでは行かないまでも、作業に支障が出ない程度には刃が動かないようにしました。
ためしに一本、リール巻きの練習のために露光しているフィルムを切ってみました。

なんとか出来ました。

後は現像の工夫とスキャンの工夫をどうするかを考えます。