読書

ベケット「モロイ」を読んだ。

モロイ作者: サミュエルベケット,Samuel Beckett,安堂信也出版社/メーカー: 白水社発売日: 1995/08メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (31件) を見る緊張と笑い。おしゃぶり石。

鹿島田真希「二匹」「六〇〇〇度の愛」も最近読んだ。

六〇〇〇度の愛作者: 鹿島田真希出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/06メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (49件) を見る二匹作者: 鹿島田真希出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1999/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (9件) …

たまたま読んだ二冊がすごく似ていた

AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫)作者: 田中ロミオ,mebae出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/07/19メディア: 文庫購入: 43人 クリック: 1,636回この商品を含むブログ (396件) を見る電波女と青春男 (電撃文庫)作者: 入間人間,ブリキ出版社/メーカ…

伊藤計劃「ハーモニー」を読む

ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/12メディア: 単行本購入: 50人 クリック: 931回この商品を含むブログ (329件) を見るストーリーや設定は王道だけど、しっかりまとめる力は確かなものだ…

米澤穂信「儚い羊たちの祝宴」を読む

儚い羊たちの祝宴作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/11メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 61回この商品を含むブログ (173件) を見る米澤穂信のマゾっけが存分に表れていて面白い。少し前に読み終わってて、ここに感想書こうとして読書ノ…

残雪「突囲表演」をよむ。

突囲表演作者: 残雪,近藤直子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1997/08メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (11件) を見る昨年末から読み始め、休み休みずるずる読んでたらずいぶんかかった。この本だけだと辛くなるので裏で下に紹介した本…

今年の一冊目

今年一冊目に読了した本は田中ロミオの「人類は衰退しました」でした。面白いか面白くないかよく分からないうちにいつの間にか終わってました。クロスなんとかっていうゲームのシナリオライターということで有名な著者の初の出版物らしいです。ゲームは持っ…

一年は長い

不可能性の時代 大澤真幸 聖家族 古川日出男 “文学少女”と死にたがりの道化 野村美月 楢山節考 深沢七郎 「批評」とは何か? 批評家養成ギブス 佐々木敦 袋小路の男 絲山秋子 昨日の日記で、今年読んだ本のおススメを紹介しますといったことを書いたから、読…

古川日出男「聖家族」を読んだ。

聖家族作者: 古川日出男出版社/メーカー: 集英社発売日: 2008/09/26メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 68回この商品を含むブログ (213件) を見るまず造本が見た目から重いし、実際重い。赤と緑の装丁がクリスマスを思わせたけど、発行は9月だった。移動中…

風邪をひいてしまいました。最近読んだ本では、 絲山秋子の「ニート」と西尾維新の「化物語(上)」が良かった。戯言シリーズ以来敬遠していた西尾維新だけど「化物語(上)」は良かった。戯言よりも良いかもと思った。小気味よいボケや突っ込みに、つゆくさ…

大岡昇平「野火」を読んだ。

野火(のび) (新潮文庫)作者: 大岡昇平出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1954/05/04メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 520回この商品を含むブログ (95件) を見る最近「よんだ」を変換すると「呼んだ」が一番上に出てきて面倒くさいです。最後の50ページくらい…

宮沢章夫「サーチエンジン・システムクラッシュ」を読んだ。

サーチエンジン・システムクラッシュ (文春文庫)作者: 宮沢章夫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (39件) を見る絶対安全文芸批評で気になって読んでみました。良かったので他に調べてみ…

うみねこep3やっと読了。

集中力が続かなくなっているような気がした。エヴァ・ベアトリーチェ以降のベアトのデレっぷりを真に受けてしまったのは、やっぱり勉強不足ってことにしておきたい。

保坂和志「小説、世界の奏でる音楽」

小説、世界の奏でる音楽作者: 保坂和志出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 22回この商品を含むブログ (45件) を見る保坂和志の新潮での連載をまとめた本の第3弾。 前の2作(「小説の自由」「小説の誕生」)、という…

ジョン・スラデック「見えないグリーン」を読んだ。

見えないグリーン (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: ジョンスラデック,John Sladek,真野明裕出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/09/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (43件) を見る本格ミステリー?途中まで面白いけど後半の…

「猛スピードで母は」長嶋有

この作者の小説は初めて読んだけど普通のようで普通でない、親子のようで親子でない人たちの会話が妙な雰囲気で面白かった。で読後の印象は良かった。短編2編収録で表題作とは別の「サイドカーに犬」は映画で見ていたけど、結構印象が違って面白かった。読…

舞城王太郎「ディスコ探偵水曜日」(上・下)を読んだ。

ディスコ探偵水曜日〈上〉作者: 舞城王太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/07メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 191回この商品を含むブログ (190件) を見るディスコ探偵水曜日〈下〉作者: 舞城王太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/07メディ…

カフカ「カフカ短篇集」

カフカ短篇集 (岩波文庫)作者: カフカ,池内紀出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1987/01/16メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 112回この商品を含むブログ (108件) を見る1ページ位の超掌編から30ページくらいの作品が収録されていました。「城」はあまりの…

米澤穂信「遠まわりする雛」

遠まわりする雛作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/10メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 148回この商品を含むブログ (251件) を見る「古典部シリーズ」というシリーズの短編集。短編集なだけにはじめから千反田さんの決め台詞「わたし…

ロバート・A・ハインライン「夏への扉」を読んだ。

時間をさかのぼるのは一瞬だけど、戻るときは(眠っているとはいえ)正常な時間に沿っているところが面白いというか、そういうことに違和感を感じさせないところが文字で表すことの面白さだと思った。「涼宮ハルヒの消失」も同じ形式だったことを思い出した。…

東浩紀+桜坂洋の「キャラクターズ」を読んだ。その前は蓮実重彦の「小説から遠く離れて」を読んでいて、また三角かとおもった。テルミナの三省堂に行ったらokamaと倉田英之のファッションショーのバトルの漫画の6巻が積んであって、「小説から遠く離れて」の…

ロラン・バルト「表徴の帝国」を読んだ。

日本でのいろんな体験や、見たもの、学んだもの、食事や文化から、著者が考えたことのエッセイ。「日本」についてのエッセイって言う感じは受けなくて、素朴に読んでいると、ここに書かれている日本は当然今はもうないと思うし、実際この本が書かれた当時に…

中原昌也「ニートピア2010」を読んだ。

これぐらいなら書けてしまうんだろうな・・・本当に面白い小説を読んだ後の満足感・・・ 途中何度か吹き出してしまうほど面白いところがあった。本音なのかネタなのかわからない作者の愚痴を読まされ、面白くもない場面の反復にも付き合い、すっかり疲れ果てたとこ…

立ちどまること

蓮実重彦の「監督小津安二郎」を読んだ。もうちょっと早く読んでいればと惜しまれる内容でした。次の漫画の参考にしたいと思いました。 小津安二郎を大きなスクリーンで見たいと思った。

グレッグ・イーガンの「しあわせの理由」を読んだ。短編集で半年くらいかけてちょびちょび読んだから前半の作品はまったく覚えてない…表題作は短編SFとしてとても面白いし、イーガンの小説の中でも読みやすいと思った。 ティアのスペースは「も08b」です。…

ハッキング

最近ぜんぜん本の紹介してないと思ったけど、それは僕がをぜんぜん本を読んでなかったからだった。まずいと思って円城塔の「Boy's Surface」と「オブ・ザ・ベースボール」を読んだけどさっぱりワケが分からなかった。読み終わってしばらくは頭の中が円城塔に…

今年最後に読んだ本

「ドン・キホーテ前篇(一)」セルバンテス作 牛島信明訳 これは面白すぎる。

「虐殺器官」伊藤計劃

虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/06メディア: 単行本購入: 26人 クリック: 817回この商品を含むブログ (326件) を見るこれなんかはまさに悪夢の最新トレンド?トレンドなんて言葉はふさわ…

「隷従への道」フリードリヒ・A・ハイエク

隷従への道―全体主義と自由作者: フリードリヒ・A.ハイエク,Friedrich A. Hayek,一谷藤一郎,一谷映理子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1992/07/19メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 35回この商品を含むブログ (35件) を見る

「イッツ・オンリー・トーク」絲山秋子

イッツ・オンリー・トーク (文春文庫)作者: 絲山秋子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/05/10メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 34回この商品を含むブログ (177件) を見る デビュー作。この頃の作品からは、保坂和志の影響がうかがえるような気もする…